新たな区割りで行われる次期衆院選で、神奈川13区は大和・綾瀬・横浜市瀬谷区が一つの選挙区になる。自由民主党の甘利明氏(73)が新20区に移り、現職で立憲民主党の太栄志氏(46)に自民党と参政党の新人2氏が挑む構図が見えてきた。(7月12日起稿)
前回の総選挙(2021年10月31日投開票)では、神奈川13区(大和市・海老名市・座間市・綾瀬市)で立憲民主党の新人だった太氏が、自民党の甘利氏を退けて、初当選。小選挙区での議席を獲得した。甘利氏は、比例区で復活当選となった。
昨年12月28日、「区割り改定法」が施行され、13区は大和市・綾瀬市・横浜市瀬谷区に変更された。これに伴い、83年の初当選以来、長らく13区を選挙基盤としてきた甘利氏は、新20区(座間市・相模原市南区)に国替えを決めた。
参政党は5月24日、次期衆院選の公認候補予定者を発表し、13区には新人の石井匡氏(55)を擁立することが決まっている。
自民党は6月29日、次期衆院選で13区の公認候補予定者となる選挙区支部長に、元官僚の新人・丸田康一郎氏(37)を選任した。
各氏のコメント
太氏は77年4月生まれ。鹿児島県知名町出身。中央大学法学部卒。同大学院修了。国会議員秘書などを経て、21年の衆院選小選挙区で初当選。本紙の取材に対し「地域の暮らしを支え、国の平和と子どもの未来を守るため、新たな選挙区割りとなった中で、挑戦者として全力で地元と国会で働きます」とコメントを寄せた。
丸田氏は85年7月生まれ。神奈川県横浜市出身。東京大学経済学部卒。09年に経済産業省に入省し、コロンビア大学大学院修了。本紙の取材に対し「太先生には学ぶべきことが多い。これまで地道に活動をされている。これは政治活動の原点。学ぶべきことは学び、胸を借りる気持ち。(選挙戦では)良い勝負をしたい」と語った。
石井氏は67年8月生まれ。千葉県市川市出身。拓殖大学大学院修了。現在は外資系企業に勤務する。本紙の取材に対し「身近な人が皆笑顔で充実した人生を送れるような社会を作りたい」などと出馬を決意した理由を説明。「子どもたちの未来のために、お二方と切磋琢磨し、より良い政策実現のために頑張ります」と語った。