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徒然想 連載306 花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

公開:2023年9月1日

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徒然想  連載306

 残暑が厳しい今月は、惣(そう)じていうときは真の善知識というは諸仏菩薩なり、別していうときはわれに法を与えたまえる人なり。です。

 出典は、鎌倉、室町、存覚(ぞんかく)著『浄土真要鈔(じょうどしんようしょう』。

 意は、真のよき師(またはよき友)とは、諸仏や菩薩がたのことで、私たちに仏法を与えてくださる方のことです。

 善知識とは、元々は善友すなわち、よき友、親心、心の友を意味するが、ここでは特に教えを説いて仏道に導いてくれる方をさしている。この教えを導く方をここで「真の善知識」と言っているのです。釈尊は無上の悟りをひらいて人々を救済する方であり、菩薩はすべての人々の救済を願って仏道を歩む方のことです。諸仏や諸菩薩はすべて「真の善知識」だと、師は説いている。


 浄土真宗の宗祖親鸞は、師法然を「よきひと」と言っている。これは自分を念仏の道へと導いた方が法然であったからであり、よきひととは、真の善知識のことに他ならない。また、親鸞は釈尊が念仏者を「わが親しき友」と呼ばれたという『無量寿経』の文言に感動したと、伝えられている。

 しかし、この「よきひと」に出会うことは現実には得難い事ですね。

桃蹊庵主 合掌

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