「第19回大美展」を主催する大和美術協会で第5代会長を務める 明吉 美智子さん 上草柳在住 85歳
やりたい事を、前向きに
○…3月22日から開かれている絵画作品の展示会「大美展」。大和美術協会の会員が描いた力作が並び、今は会長として準備に奔走している。就任したのは今年1月からで、「描く以上は大和市の芸術文化発展に少しでも貢献したい」と意気込む。展示会には自身が30号サイズのキャンバスに描いた作品も並び、題名は「想ふ」。作品の特徴を尋ねるも「観に来てからのお楽しみで」と、いたずらっぽく笑う。
○…本格的に絵を描くようになったのは中学1年から。「父が中学の入学祝いに油絵のセットを買ってくれて」。偶然にも近所に美大生が住んでいて、基礎はその人から教えてもらったという。「将来は絵描きになりたいね」と語り合ったことは良い思い出だ。高校・社会人になっても絵を描き続け、約24年前から大和美術協会に所属している。一度描き始めると止まらず、1日10時間以上描く日もあるそうだ。
○…横浜市鶴見区で生まれ育った。姉、弟、妹とは仲が良く、今でも定期的に会うほど。両親は「やりたい事を好きなように」と背中を押してくれ、絵を描くのも喜んでくれたという。高校卒業後はガラスメーカーに就職し、そこで出会った夫と26歳の時に結婚した。2人の子どもに恵まれ、今では親子で絵画やガラス細工などを展示する「OYAKO展」を毎年市内で開いている。
○…50代以降は「何度か病と闘ってきた」と打ち明ける。だが、決して暗い顔はせず「前向きに生きていく」と乗り越えてきた。その背景には30年以上続けている弓道の存在が大きいという。教士六段の腕前で「動じない精神力を養った」と力強い。今年で20回目を迎えるOYAKO展に向け「孫も交えて、親子3代で出展できたら」と、今後の楽しみを明かした。
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>