社会福祉法人プレマ会(古谷田紀夫理事長)が運営する上草柳の特別養護老人ホーム「みなみ風」がこのほど、第三者機関「(公財)Uビジョン研究所」(東京都渋谷区)が質の高いサービスを提供している施設にお墨付きを与える「認証『悠』」を取得し、4月30日に授与式が行われた。同研究所による認証施設は全国で7施設目で、県内では初めてとなる。
「悠」とは、介護施設に対するニーズが高まる中で、施設を選ぶ際の評価システムとして、同研究所が2011年から始めた認証事業のこと。第三者として福祉の専門性を持った評価者により、「笑顔」「安心・安全」「入居者の尊重」「環境」「地域交流」の5つの分野ごとに評価を行う。
審査は深夜帯を含む3日間の施設訪問によって行われ、期間中は3人の評価者が訪問。入居者へのサービス提供時の様子や職員へのヒアリング、家族アンケートなどが実施される。
みなみ風では今年1月下旬に審査が行われた。その結果、笑顔、入居者の尊重、地域交流の3分野で最高評価となる「最優秀」が付けられ、「悠」を取得した。
古谷田理事長は「このような認証を頂けて、とても光栄に思う」と、笑顔で話していた。
認証期間は3年間で、今後は3年に一回の訪問調査のほか、年に一回、深夜帯に実施される抜き打ち調査によって認証の継続が決まるという。
「入居者第一」の支援体制を評価
授与式には地域の関係者や職員ら40人以上が出席。古谷田力市長も駆け付け「市内の施設が『悠』を取得したのは大変喜ばしいこと」と、祝福の言葉を寄せた。
授与式では同研究所の本間郁子理事長による講評も行われた。本間理事長は「介護の現場は人手が少ないことも多く、業務主体になりがちだが、(みなみ風は)入居者の生活リズムを第一に考えてサービスを提供しているのが印象的だった」と評価していた。
施設を運営するプレマ会では、「自分の大切な人が、利用してよい支援・サービスの実現」を大切にしているという。
古谷田理事長は「日頃から法人で大切にしている考えを基に、これからも入居者、その家族に満足いただけるような施設運営を目指していきたい」と話していた。