中央林間小学校に通う荒谷愛架さん(5年)が5月23日、大和市議会事務局で市議会あてに「大和市子ども計画の策定と子ども会議の開催を求める請願書」を提出した。議会事務局によると、「市内の小学生が自ら請願書を提出するのは直近10年間では例を見ないこと」だという。
今回の請願では、【1】子ども基本法に基づく大和市子ども計画の策定、【2】定期的な「子ども会議」の開催、【3】子ども会議に限らず、意見を持った子どもが参加する「場」、自由に意見を言える「環境」、意見を聴く大人の存在と、その意見が反映される仕組みづくりを要望した。
「当たり前」に疑問
荒谷さんは学校生活を送る中で「当たり前」といわれる慣習を疑問に感じることがあるという。初めて直面したのは小学1年生の時、集団登校に関してだった。荒谷さんは「どこか軍隊みたいに感じてしまった」と振り返り、それから「個別登校でも良いのでは」と考えるようになった。
今回提出された請願書によると、荒谷さんは昨年、市長や教育長、学校長などに対し、集団登校について自身の意見を手紙で送ったが「私の意見が反映されたのか、されなかったのか分からなかった」という。
「意見を言う場はあるが、どうしたら反映してもらえるのだろう」。そんな思いを抱える中で今年4月、学校の調べ学習で見つけた書籍で請願の制度を知り、請願書の提出を決意した。
本会議で審議
5月14日に一部の市議会議員と話し合いの場を設け、今回の請願に対する思いを語った。その結果、8人の議員から紹介を受けて提出に至った。提出を終えた荒谷さんは「すごく緊張したが、無事に提出することができて安心した」と安堵の表情を見せていた。
提出された請願書は、6月7日(金)に開かれる厚生常任委員会で審査され、その後、本会議で採決される見通しだ。7日の委員会で荒谷さんにも話す機会が設けられるといい、荒谷さんは「自分が思っていることや活動していることを説明したい」と話した。
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