「大和ルージュ」を中心となって生産している 鈴木 慎一さん 上和田在住 51歳
大和に名産品を
○…中学の同級生の市職員と親友の農家仲間に、「赤いトウモロコシ『大和ルージュ』の栽培をして市の名産品にしよう」と誘われた。夏作の計画はすでに決まっていたため一度は断ったが「皆の熱意に負けて参加した」と笑う。猛暑の影響やビニールハウスでの栽培の難しさにより苦労したが、「直売会でお客さんが手に取って笑顔で帰ってくれてうれしかった」と話す。
○…上和田で江戸時代から続く農家に生まれた。子どもの頃からサッカーが大好きで地元のクラブに所属。中学・高校でも部活に打ち込み、インターハイではベスト8まで進出するなど活躍をみせた。大学進学を考える際に、両親の畑で働く姿が浮かび農大の短期大学へ進学した。「自然と家業を継ぐと思っていた」と当時を懐かしむ。卒業後は、観葉植物を扱う会社で農業経験を積んだ。独立してからも、観葉植物や野菜の栽培に尽力してきた。
○…ナスやきゅうり、トマトなど消費者のニーズに合わせてさまざまな品種を栽培する傍ら、消防団の分団長を務めるなど地域貢献のための努力も惜しまない。息抜きは仕事や地域活動の合間に行く水上スポーツのSUP(サップ)。「湖や海をボードに乗って散歩するのが魅力」と語る口調は軽やかだ。熱心な阪神ファンでもあり、年間15回ほど甲子園や東京ドームに足を運んでいる。
○…大和ルージュを市の名産品にするには「たくさんの課題があり、自分たちの力だけでは足りない」と分析する。消費者はもちろん、市内のトウモロコシ農家に知ってもうためのPRを行い、「たくさんの農家が栽培し出荷量を安定させ、市内スーパーや直売所などどこでも見かけるくらい浸透させていく必要がある」と意気込んでいる。
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