「鼓童」のメンバーとして大和で公演した 三枝 晴太さん 下鶴間出身 27歳
迫力の太鼓で故郷へ錦
○…太鼓芸能集団「鼓童」のメンバーとして地元で、観客に迫力ある太鼓の音を届けた。「『どこでも同じパフォーマンスをする』を心掛けているが、初の地元公演で緊張した」と苦笑い。公演が決まった時は感動ではなく、他と変わらないという認識だったが、いざ戻ってくると「良いところを見せたいと気負っていた」。背中を押してくれた人たちに「夢を叶えた姿を見せられて良かった」と振り返る。
○…下鶴間出身。小さい頃からサッカーや陸上などさまざまなスポーツに挑戦したが、「ピンとくるものが無かった」。そんな時出会ったのが太鼓だった。大きい音が出て、自分が注目されることが楽しく「目立ちたがり屋だったので体も動かせて演奏できる太鼓にのめり込んだ」と懐かしむ。和太鼓部のある横浜隼人高校への進学が転機となる。コーチが鼓童の元メンバーでその体験談を聞き「人生が楽しくなる予感がした」と、鼓童の研修生にチャレンジを決めた。
○…研修生として、新潟県佐渡島の廃校になった中学校で2年間太鼓漬けの毎日を送った。厳しい下積みを経て、その1年後、正メンバーになった。これまで世界30カ国で300回以上出演してきた。同じく鼓童のメンバーの妻と帯同したヨーロッパツアーは「新婚旅行気分だった」。ツアーで世界各地の風景や料理を楽しめるのも鼓童の魅力の一つだという。
○…現在の自分を振り返り「まだ何者にもなれていない」と分析する。今までは自分のために太鼓の道を手探りで進んでいたが、「進むべき道の方向が分かるようになってきた」。活動を継続していくことで「この道で生きていると胸を張れるように、大和の人たちに背中で恩返しをしたい」と前を向く。
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