中央林間手づくりマルシェ実行委員会の実行委員長を2020年から務める 山崎 美穂さん 下鶴間在住 50歳
たくさんの笑顔を「つくる」
○…自宅で編み物教室を始めたのが、2007年。地域の女性たちに手作りの楽しさを伝えながら、つながりのあるハンドメイド作家たちから預かった作品の販売も始め評判に。これが「中央林間手づくりマルシェ」の土台となった。市北部でイベントを模索していた市からの打診を受け、11年に第1回を開催。5千人が来場した。今年はおよそ4万人。大和を代表する催しとなった。
○…下鶴間に生まれた。編み物や粘土細工が得意な母の影響で、ものづくりに没頭した。子どものころは地元の絵画クラブに通い、鶴間中学校では美術部に所属。「好奇心が旺盛だった」という通り、二十歳を過ぎ都内でペットショップを経営したこともあった。その後「子育ては地元で」と下鶴間に戻り、仏語で「小さな編み物」を意味する教室「プチトリコット」を自宅で始めた。
○…現在はレザーバッグのオリジナルブランド「kolmio」を立ち上げ、自宅兼アトリエで月に50個ほどを仲間と協力しながら仕立てている。幾何学模様の立体的なデザインが特徴で、オーダーメイドにも対応している。全工程が手作業のため、体力と集中力が勝負の世界。「苦労は多い」が「手作りの作品はそれを使う人を笑顔にできる」。そう信じ、ものづくりを続けてきた。
○…来年で手作りマルシェは15年目を迎える。「節目だからと何か特別なことはせず、今回のように皆が穏やかに楽しめる一日をこれからも続けていければ」。最近ではイベントを継いでくれる後進たちも増え、頼もしさを感じているという。「周囲のつながりに感謝しながら、多くの人たちを笑顔にしていきたい。私の目標はそこです」。ものづくりと同じくらい、生まれ育った地元を愛している。
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