自然教室を開催した「内山自治会」の自治会長を務める 山崎 起世和(きよかず)さん 中央林間在住 75歳
自然の大切さを伝える
○…子どもたちが地元の緑に触れその大切さを学んでほしいと先月末、つるま自然の森で教室を開いた。親子およそ60人が参加し「多くの方でにぎわった。運営も熱が入っていただけに、うれしかった」と手ごたえを感じている。楽しそうに駆け回る子どもたちを眺めながら「森の中だからこその姿が見られて良かった。親子の会話の『タネ』になってくれたら」と期待する。
○…和歌山県田辺市の出身。田んぼや川などに囲まれた土地で育った。小川での魚釣りや山に蛍をとりに行くなど、幼少の頃から自然に親しんだ。工業高校の機械科に進学してからは、自動車部に所属した。好奇心と探求心からゴーカートを組み立てたこともあったという。こうした経験が「自治会の備品などを修理する時に役立っている」と笑う。卒業後は、就職を機に上京。工作機械のメーカーに就職し、定年まで勤め上げた。
○…自治会活動を始めたのは、今から15年ほど前。同居していた家族が参加していたのを見て、自身も加わるように。現在は交通安全ボランティアや地区社協などにも関わり、地域での活動は多岐にわたる。そんな毎日の中にあって欠かせない楽しみの一つが、息子夫婦と孫二人との夕食の時間だという。「孫たちに『じいじ、ご飯だよ』と呼ばれてね。笑顔の絶えない大切なひと時になっている」と目を細める。
○…自然に恵まれた地域にある自治会の長として「これからも緑を守っていきたい」。そのために「地域の人たちに自然の大切さを感じてもらう必要がある」として教室を続けていく考えだ。「最初は参加者として関わってもらい、その後は教室の運営にも力を貸していただきたい」。自治会活動の輪を広げ、皆で地域を盛り上げていく。
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