障害者の就労を支援する事業所が3月1日、南林間に開所する。「パン工房・麦の香り」(南林間1-9-17)は、障害者自立支援法に基づいた就労継続支援の一環として、障害者を雇用する市内で初の事業所。運営はNPO法人たんぽぽ(桜森・佐々木博太郎理事長)。
障害者就労継続支援事業所は、障害者の雇用を目的としたA型とリハビリ、訓練を目的とした非雇用のB型の2タイプがある。A型は、各都道府県で定められた最低賃金を保障する点を特徴とし、県内はB型213ヵ所に対して、A型は19ヵ所。市内にはB型が10ヵ所ある。
「パン工房・麦の香り」は、「障害者も通常の所得を得て、納税者になる」ことを目的にA型とB型を併用し立ち上げられた施設。県央地域に在住する障害者20人(雇用10人、通所10人)を採用し、職員など11人のスタッフで運営する。
パン生地は、山崎製パン(株)の冷凍生地を使用し、店内に設けたオープンで焼き上げることで作業の簡略化と味の安定を図るという。また障害の程度に応じて、作業を分配し、効率化も行っていく。
商品開発は聖セシリア女子短期大学の生徒や、SHOKU街アドバイザーとして市内で活動する小宮山利恵子さんも協力。ロゴデザイン案なども持ち寄った。
パンは1個130円程度を予定し、1日7百個の販売を目指す。店舗のほか、出張販売も行う。「素材にこだわって美味しいパンを提供したい」と話している。
営業時間は7時半から19時、水曜定休。問い合わせは、同事業所事務局/【電話】046(283)3341へ。