やまと国際交流フェスティバルの実行委員長を務める 石間フロルデリサさん 林間在住 48歳
美しい(マガンダ)心で触れ合う
○…「こんなに多く外国人がいる街はない。それだけ世界の友だちを作くるチャンスがあるってことね」とくしゃっとしたキュートな笑顔を向ける。フェスティバルは、フィリピン、韓国、ペルーなど市内代表の15人の外国人が中心となり企画。「準備からフェスは始まっている」と会議そのものが国際交流の場。国が違えば考え方も違うのは当然、どんな意見も徹底的に話し合う。「屋台のメニューや民族ダンス、日本人も外国人も絶対楽しめる内容。当日のハッピーな笑顔が浮かぶ」と目を輝かせた。
○…フィリピン出身。9人兄弟の7番目。5人の兄たちに囲まれて育ったせいもあり、ままごとよりも男の子に混じってバスケや缶けりで遊ぶオテンバ娘。一方で弟たちの世話もしっかり手伝う面倒見のよい家族思いの優しい性格。26歳、外国人の生活をサポートするYMCAで働いていた時、偶然研修で訪れていた日本人のご主人に一目ぼれされたのが運命の出会い。猛アタックを繰り返すご主人に「これも神のお導き?」と結婚を決め、日本への永住を決めた。
○…大和に住んで20年。3人の子どもを育て上げ、もはや日本が第二の故郷。「初めは街を歩けばジロジロ見られ、なんて冷たい国、何度も帰ろうとした」と振り返る。ある日、待っているだけで、自分からは何もしていないことに気がついた。必死で日本語を覚え、「コンニチハ」と勇気を出して話しかけると、世界は一変した。飾らない人柄は人を惹きつけ、いつの間にか、まわりは友だちでいっぱいに。「マガンダ(美しい)な心は、日本人の方。一度打ち解けると、日本人ほど優しい人はいない」。
○…現在、病院での通訳のほか、座間市教育委員会の日本語指導員を務め、外国人のサポート役として活動する。国際結婚や子育ての相談に飛び回る日々。「言葉や文化の壁、それをお互いに乗り越える方法を探していきたい」と語った。
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