中学生がゴミ分別をPR キャンペーンソングを歌う「ご当地アイドル」も誕生
考えよう、ゴミの分別――。ゴミ出しのルール違反に悩んでいた南庭自治会(岩澤敏一会長・600世帯)がこのほど、ゴミの分別を訴える4コマ漫画とキャンペーンソングを作成した。どちらも地域の中学生が参加しているのが特徴で、7月30日(土)に代官中央公園で開かれる「南庭自治会納涼祭」で発表される。
事の発端は、4月の南庭自治会定期総会。ゴミ出しのルール違反が増えていることが取り上げられた。「ありきたりの回覧板では訴求効果が低い」との声があり、「それなら4コマ漫画やキャンペーンソングを作りたい」という声が役員の中であがったという。
その役目を引き受けたのが、副会長の高橋洋樹さん(45歳)=今号「人物風土記」。高橋さんはアニメ「ドラゴンボール」の主題歌を歌っていた歌手。現在も音楽活動を続けながら、地域で「南庭ミュージックサークル」を主宰している。
まず、高橋さんが原案を作成。それを漫画好きだという根岸亮汰君(下福田中1年)に依頼した。根岸君は1話につき2日間ほどの時間をかけて作成。「漫画を描くことで、分別に対する意識が高まった」と笑顔で話している。
また、出来上がった漫画に対するキャンペーンソングにも着手。「つなげよう未来へ」と題した曲を高橋さんが作詞・作曲した。歌うのは『BBG』(分別ガールズ)というユニット。メンバーは下福田中2年の仲良し3人組、渡辺菜子さん、川合麻友さん、松浦杏奈さんだ。すでにCDも作られ、振り付けも含めて特訓が進められている。渡辺さんや川合さんは「まさかここまで大きい企画になるとは」と驚きを隠せない様子。また、松浦さんは「高橋さんが作ってくれた曲を歌えるのが嬉しい」と発表の日を心待ちにしている。
岩澤会長は「エコは地域や社会をあげての大きなテーマ。その問題を子ども達と発信することで、受け取る大人の側の意識も高まっていくはず」と効果に期待を寄せている。
納涼祭は30日の18時から。来場者全員に漫画を掲載した「分別のすすめ」というリーフレットを配布する。また、BBGは19時ごろにステージに立ち、曲を披露する予定だ。