大木市長は14日に行われた市議会12月定例会の一般質問で、11月に市発注の工事をめぐり収賄の容疑で市職員が逮捕された事件について「市民の皆様に多大なご迷惑をお掛けし、信頼を損ねたことを深くお詫びします」と陳謝した。新政クラブの中村一夫市議の質問に答えた。
中村氏は、今年9月の一般質問で「最低制限価格を事後公表する現在の入札制度は不正の温床になりかねない」と指摘した点に触れ、「職員が逮捕されたことは極めて遺憾」と今後の対応をただした。
これに対し市長は「汚職につながるような事務や管理などに問題がないか徹底調査を指示した。調査を踏まえ実効性のある再発防止策を早急に実施する」との考えを示し、入札制度の見直しを示唆した。
逮捕された職員は2009年7月以降に、市外の業者に対し工事の予定価格を漏らしていた疑いが持たれている。市はこの直前の6月から、それまで事前に公表していた予定価格などをすべて事後公表に変更していた。