スイスで開かれた第40回「ローザンヌ国際バレエコンクール」で優勝した 菅井円加(まどか)さん 佐々木三夏バレエアカデミー所属 17歳
いつだって自然体
○…世界的な若手バレエダンサーの登竜門で優勝。普通の女子高生から一躍「時の人」に。コンクールはおろか、海外に出たのも初めての経験。慣れない舞台に戸惑いながらも練習を重ねることで不安を払拭し、最高の結果を手にした。ただ、自身の踊りには「まだまだ課題だらけ」と満足していない様子。「それでも、『楽しんで踊る』という目標は達成できたかな」。あふれんばかりの笑みがこぼれる。
○…姉の影響で3歳から始めたバレエ。世界に羽ばたく先輩の存在、先生の指導、そして明るい雰囲気に一目ぼれして、6歳で大和市中央の佐々木三夏バレエアカデミーに入会した。初めこそ、母親に送迎してもらったものの、小学2年生からは一人で電車を乗り継ぎ、厚木市の自宅から通い続けた。週2回の練習が週3回になり、今では週6日はレッスンを受ける。空いた時間には大和駅周辺のお店で友達とランチをすることも。「私にとって、地元といえば大和ですね」と微笑む。
○…町田市の和光高校に通う2年生。文化祭ではステージでダンスを披露し、全校生徒の注目を浴びた。優勝後、携帯電話に届いたメールは120通を超えたという。多忙な中、唯一とも言える息抜きが、ジャンルを問わず見る海外ドラマ。また、美へのアンテナは高く、練習後はお風呂でのマッサージを欠かさず、食事も野菜中心だ。「女性の美しい立ち姿に憧れがあって。あと、モテたいんですよ、切実に」。はにかみながらも本音がポロリ。
○…将来の目標は世界で活躍するプロのダンサー。すでに海外バレエ団への入団に向けて動き始めている。現在は苦手な英語を猛勉強中とか。また、大和市で進められている芸術文化ホールの「こけら落とし公演」の要請を、大木市長から受けたそうだ。「まだまだ力不足ですが、そうなれたら光栄。目指してみたい」。何年か後、この地で舞う姿を見ることも夢ではない。
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