任期満了に伴う大和市長選挙が4月26日に投開票され、現職の大木哲氏(66)が新人3氏を退け3選を果たした。無所属同士の激戦は現職に軍配が上がった。
大木氏は2期8年の通信簿と位置付け、「組織ではなく市民が主役であり、サイレントマジョリティの声が大切」と選挙戦を展開。市の借金150億円削減、市立病院黒字化などの実績を挙げるとともに、認知症専門外来の市立病院への設置等を盛り込んだ8策プラス1を示し、人・まち・社会の健康を目指す「健康都市」政策の継続を訴えた。
当確の報を受けた大木氏は「少子高齢社会の処方箋がないのが現状だがその解決策は目の前にあると考える。発想力、企画力をもって市民の皆様の悩みに応え前進していきたい」と述べた。
「市政正常化」訴え届かず
元衆議院議員の橘秀徳氏(45)は「ワンマン独裁型ではなく、衆知を集める政治を」と市政正常化を訴え、治安対策やホテル誘致、厚木基地の観光資源化等を政策に掲げた。橘氏は敗戦がわかると、「不徳の致すところ。候補者乱立を吹き飛ばす力が足りなかった」と述べた。
元県議の安藤博夫氏(67)は広域的視点での大和づくり等を、元市議の村上寛光氏(68)は大和六策を掲げたが及ばなかった。