市内郵便局の窓口でこの夏から、朝採れ野菜の直売が始まっている。
大和下鶴間郵便局(鏡克俊局長)では6月11日から毎週月・水・金の3日間、地元の遠藤一直さんが育てるトマトやジャガイモなどを窓口の前のラックで販売している。実はこれ、日本郵政が昨秋から取り組んでいるもので、局内のスペースの一部を有償で地元農家に貸し出し、農産物を販売してもらう。市内では6月1日、本社から販売用の備品の提供を受けた大和上草柳郵便局(高橋政史局長)が、地元農家の高橋宏幸さんとの協力でスタートした=写真右下。
下鶴間郵便局の鏡局長も遠藤さんの協力を得て、朝採れ野菜の販売を決定。その際、市内13の郵便局でいつでも始められるようにと、ラックや籠を購入し、配ったという。
藤沢街道沿いの大和桜ヶ丘郵便局(三村公一局長)では、鏡局長から配布されたラックを使って、7月6日から地元の上和田の小川賢一さんのトマトやナス、ピーマン、トウモロコシなどを100円から300円で販売。
どの局も売上げは上々。「地元野菜を認識してもらうきっかけになる」と遠藤さんは話す。鏡局長も「新たなコミュニケーションが生まれている」と相乗効果を喜んだ。