大和駅東側プロムナードと銀座通りの間で、商業施設の建設工事が進んでいる。「相鉄ライフ」などの開発実績がある相鉄グループの株式会社相鉄アーバンクリエイツが手掛けており、同社によるとオープンは今年秋の予定。
シリウス目の前
建設地は、大和駅からシリウスに向かうプロムナード「図書館の道」南側の、かつて駐車場や衣料品「双木園銀座通り店」などの跡地。商業施設は延べ面積1225平方メートルの地上1階建で、スーパーマーケットと飲食店の2店舗が入居予定。シリウス側に駐車・駐輪スペースが設けられる。店舗名称など詳細は公表されていない(6月4日時点)。
集客力に期待
同施設のオープンにより、シリウス来館者の利便性向上とともに、周辺の経済活性化を期待する声もある。
2016年11月に開館したシリウスは今年2月に累計来館者数が700万人を突破するなど依然として高い集客力を誇っている。しかし、周辺店舗の多くはプロムナードに背を向ける構造で、大和駅とシリウスとを往来する人の流れを生かし切れていないのが現状だ。地元商店者などのアンケート等をもとに今年3月に更新された大和市商業戦略計画(2019〜2023年度)でも、シリウスなどの駅前の公共施設利用者が「利用前後に商店街に立ち寄る人も出てきているが、購買には十分結びついていない状況」と課題をあげる。
同施設のオープンにより地元商店との客の奪い合いも懸念されるが、ある商店街関係者は集客力に期待を寄せ「例えばプロムナードと銀座通りの双方に入口があると、商店街にも人の流れが増えるだろう」と話した。