感染の拡大が続く新型コロナウイルス対策として、大和市と公益社団法人大和市医師会が、市内でもPCR検査を受けられるよう、体制を整えていることが、本紙の取材でわかった。早ければ、来週中にも検査ができるよう調整が進んでいる。=4月21日起稿
自治体や医師会によるPCR検査は、神奈川県の協力を得て、横須賀市と横須賀市医師会、三浦半島病院会が、横須賀市救急医療センターの駐車場内に、PCR外来(集合検査場)を開設している。黒岩祐治知事は、同様の検査場を県内に20カ所ほど設置したいとしており、大和市でも、医療崩壊を防ぐ狙いから、市と医師会が早急な設置に向け、協議を進めてきた。
大和市では、横須賀同様に、「PCR外来」を設置し、集合検査をする方法が検討されている。集合検査の場所は、市内下鶴間の大和市役所駐車場が候補地に上がっており、早ければ来週中にも検査体制が整う運びだ。
集合検査は、人が集まってしまう感染リスクを避けるため、市医師会加盟の医療機関で診察を受け、医師が「要検査」と判断した人が対象。検査時間は閉庁後の夕方2時間程度となる見込み。早ければ2、3日のうちに結果がわかるという。
怖い風評被害静かな支持を
市医師会が懸念するのが「風評被害」。AMDA国際医療情報センター理事長も務める小林米幸大和市医師会会長は、感染を心配する外国人の診療や相談を数多く受けており、マスメディアに取り上げられる機会も増えている。そのため「先生の所で感染者が出たでしょう」など根も葉もない噂を聞くこともあるという。「医療従事者も感染の不安を抱えながら日々診療に当たっている。風評被害や差別的扱いは、モチベーションを下げてしまう。静かに見守り、支持してもらえれば」と話した。