大和商工会議所が主催する「やまと街中お気に入りお店大賞」の受賞店がこのほど決定し、エピソード大賞に市内下鶴間の「カフェレストランデリス」が、準エピソード大賞に市内西鶴間の「とうふ工房豆畑」がそれぞれ選ばれた。
「お店大賞」は、商工会議所と実行委員会(今村豪克実行委員長)の共催。地域や商店を盛り上げることを目的に毎年開催しており、今回が13回目。今回は市内にあるすべての店を対象に、店にまつわる「お気に入り」エピソードを募る企画で、昨年11月1日から今年1月15日まで募集。73店に対し126のエピソードが寄せられた。
アレルギー対応嬉しい「デリス」
大賞に選ばれた「カフェレストラン デリス(永田善康オーナーシェフ)」は、卵アレルギーのある孫のために毎年バースデーケーキをお願いしているという祖母のエピソードが、実行委員会の心をとらえた。同店の永田美良子さんは「ケーキでも料理でも、できるだけお客さんの希望に沿うようにしている。店としては普通の対応と思っているが、このように喜んでもらえているのが判ると改めて嬉しい」と目を細めた。
実家の被災地元気に「とうふ工房豆畑」
「とうふ工房豆畑(櫻井秀男代表)」は、東日本大震災で被災した宮城県石巻市の家族に同店の商品を送ったところ「こんなに美味しい豆腐は食べたことがない」と喜ばれたというエピソードで準大賞に選ばれた。櫻井代表は「うちの商品を一人でも『美味しい』と言っていただけるのは嬉しいこと」とはにかんだ。
「お店大賞」は当初、3月に開かれる商工会議所の議員総会で発表される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で、議員総会も実行委員会も開催されず、この時期の発表となった。なお7月末に商工会議所などで配布される「結果発表チラシ」には、両店にチラシを持参すると受けられる受賞記念サービスが掲載されている。