大和南高校女子バレーボール部のOGで、平塚在住の石井美樹さん(31)が、村上めぐみさん(35)とペアを組み、ビーチバレーボール女子日本代表として東京五輪に出場する。7月24日(土)のチェコ戦を前に、大会への決意を語った。
石井・村上ペアは5月に東京で行われた代表チーム決定戦で優勝し、初の五輪代表に、開催国枠で内定。さらに世界ランキング上位入賞者に与えられる五輪出場権を獲得し、日本で2組出場できるよう、すぐにロシア、チェコに飛んで戦った。結果として出場枠の獲得はならなかったが、五輪の前哨戦とも言えるワールドツアーに「どのチームも調子を合わせてきている。それに向かって勝ち切る姿勢が重要」と話す。
チェコから帰国後、2週間の隔離生活を経て、湘南ベルマーレビーチパークを拠点に練習に励む。真剣に打ち込みつつも、一緒に練習する他の選手と声を掛け合い、リラックスした表情だ。大舞台を前に「今までの練習の成果を精度良く出し切る。目指すはメダル」と前を向く。
大和南で主将で春高
石井選手は藤沢市出身。大和南高時代には2年連続で「春高バレー」出場。2年時はキャプテンとしてチームをけん引した。卒業後はバレーボールのVリーグ1部でアタッカーとして活躍。恩師に声を掛けてもらったことがきっかけで2014年にビーチバレーに転向した。
転向後すぐはスポンサーもいない状態。そんな中、平塚市内で建築・リフォームを手掛ける会社が支援を申し出た。石井選手は「短い期間だったが感謝しかない」と振り返る。以来、現在も練習拠点のある平塚で暮らしている。
石井選手は15年に村上選手とペアを組み、今年で結成7年目。精度の高いサーブや鋭いスパイクを武器に国内トップに登り詰めた。石井選手は「ここまでこれたのも周囲の人々の支えのおかげ。ビーチバレーをもっと盛り上げて恩返しがしたい」と話した。
五輪の予選ラウンドは、スイス、ドイツ、チェコ代表のグループ。石井さんペアは明日24日、チェコ戦に臨む。