大和市は市内のコンビニエンスストア(以下、コンビニ)全店舗を対象に、トイレを「公共トイレ」として市民が利用できるよう協力を求めていくと発表した。2月1日から募集を開始。協力店には公共のトイレを示すステッカー=写真=と年間200ロール程のトイレットペーパーが支給される。
内閣府が全国60歳以上の高齢者に行った意識調査で「トイレが少ない、使いにくい」ことが外出時の障害の一つであるとの結果を受け、大和市は安心して自由に使えるトイレの数を増やすことが、高齢者の外出支援につながると考えた。
市内にはいつでも使える公衆トイレがつきみ野駅前に1カ所、使用の協定を結んでいるトイレが大和駅前に2カ所ある。また29カ所の公園にトイレが設置されている。ただ公園は人けのない時間帯もあり、市はトイレのある公園すべてに防犯カメラを設置するなどたものの、利用しずらい側面があった。
そこで目をつけたのが市内に約110店舗あるコンビニ。多くが24時間営業で場所も駅前や住宅地など利便性が高い場所が多く、営業時間中は常時店員がいるため、安心して訪れることができる。市はコンビニに市民がいつでも利用できる「大和市公共のトイレ協力店」としての登録を要請。協力店には5月と11月にトイレットペーパーを100ロールほど支援する。
登録を希望店舗は2月1日以降ホームページなどから申込む。市では50店ほどの協力を見込んでおり、早ければ2月中に登録書とステッカーを配布するという。
問合せは市環境管理センター施設課【電話】046・269・1514。