神奈川県で古くから栽培されてきた津久井在来大豆。1975年頃には県優良品種に選ばれていたが栽培する人が減り、今では「幻の大豆」といわれるようになった。
大和市では深見で農家を営む小林利明さん(70)が11年前に譲られた在来大豆の種を増やし、市内の農家14軒で栽培を始めた。今年は8軒で1183キロを収穫。
小林さんは「大和市の特産品、大和の芋焼酎和みと同じ頃に栽培を始めたから、特産品づくりの一環として取り組んだんだと思う」と話す。
収穫された在来大豆は学校給食で煮豆やヤマトン汁の味噌に使用。市販はされていないが、南林間にある豆腐店「豆腐工房 豆畑」で月1回、在来大豆を使った豆腐が販売されている。