県は県教育委員会と不登校等の児童や生徒に対する支援実績をもつフリースクール等と連携を図り、この8月にコロナ禍における児童・生徒のストレスや不安の軽減を目的に新たな学校内での居場所づくりを始めた。
県教育委員会は2006年から「神奈川県学校・フリースクール等連携協議会」を設け、不登校の児童や生徒の将来の社会的自立および不登校の未然防止に向け、同協議会に参加するフリースクール等の団体と相互協力関係を図ってきた。
新型コロナ感染拡大により不安やストレスを抱える児童・生徒が増え、不登校や登校渋り等の増加が予想され、不登校対策の充実を図る必要を感じた県は、今年7月に支援のノウハウを持つ同協議会に参加するフリースクール等33団体に事業の委託を呼び掛けた。
「各スクールの特色を生かした教育相談や学習支援」「学校との効果的な連携方策の開発」「学校教育の充実や改善に向けた意見・提案などを不登校経験者やその保護者から聞き取り」といった委託内容に22団体が手を挙げた。
書類審査の結果、座間市で不登校対応の塾を運営するIDEAコミュニティスクール(矢野梢代表)が選ばれ、県内初となる官民連携の新たな学校内の居場所づくりが、大和市立つきみ野中学校と座間市立栗原小学校で取り組まれることとなった。期間は10月までの2カ月間。
つきみ野中学校が選ばれたのはIDEAコミュニティスクールスタッフのひとりで、中央林間にある「こそだち寺子屋スマイル」の鈴木幸輔代表が、かねてより同校と関わりが深かったことから。同校に通う生徒数人が小学生から鈴木代表の学習サポートを受け、これまでも担任をはじめ学校、家庭との連携を育んできた。
同校の伊藤英子校長は「鈴木さんは非常に熱心で、これまでの関係も良好。生徒の社会性を育み学力の補充ができることは、とても良いことだと思う」と話した。
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