本紙では、今年4月の市長選で初当選した古谷田力市長(54)にインタビューを行った。市長就任から2週間足らずで断行した幹部20人を入れ替える即断人事や、6月定例会の所信表明演説で掲げた「新たな市役所の扉を開く」ための3本柱など、その意図などを聞いた。(7月26日起稿)
―就任から2カ月を振り返ってみていかがでしょうか。
「この2カ月間は、極めて濃密な時を過ごしていると実感しております。公務を行う中で、さまざまな団体や人と出会い、また、市民の皆様が日々生活や活動されている現地・現場へと赴いているところです。顔の見える関係でご意見を頂戴することで、市民の皆様の実生活に沿った市政運営を行えるものと感じております。今後もそうしたお声を大切にしながら、一人でも多くの市民の皆様の幸せのため、職員と一致団結して市政を運営してまいります」
―5月2日の初登庁から間もない同11日の臨時会で、樋田副市長を起用する人事案が了承され、翌12日には市の幹部20人を入れ替える即断人事を断行されました。その狙いについてあらためてお聞かせください。
「樋田久美子健康福祉部長の副市長への就任に伴い、部長級、併せて、課長級職員の部長への昇任を含む人事異動を行ったものです。選挙中から申し述べているとおり、市長として目指すものの一つに福祉施策の充実があります。5月19日の人事異動は、その中心となる健康福祉部長や施策推進の全般に関わる政策部長の人事異動を行いました。また、課長級職員の部長への昇任に伴い、所要の課長級の異動、昇任を行ったものです」
―6月1日、第2回定例会の初日に就任後初となる所信表明演説を行いました。そこで語った『新たな市役所の扉を開く』ための施策として掲げられた3本柱について伺います。市民の声を聴き、政策につなげるための新たな広聴部署の創設。その時期や詳細についてお聞かせください。
「これまでも『市長への手紙』や、インターネットで手軽にアンケートに参加できる『やまとeモニター』など、様々な方法で市民の声を聴いてきておりますが、行政サービス全般に渡って市民の皆様の声を聴き、内容を精査し、政策に繋げる部署につきましては、現在必要な検討を進めているところです。設置する組織、タイミングにつきましては、しかるべき時期にお知らせをいたします」
―現在進行中の約1千事業を職員が検証を行うことについて、「この時期までにこれをやる」といった見通しをお聞かせください。
「現在、私の掲げる政策及び事務事業の見直し・再編に関する具体的な実施方法の検討を一体的に行っており、実施する際には、事業の精査や見直しの考え方を整理し、人員や費用など、様々な観点を踏まえて効率的な検証に努めたいと考えています。現在準備を進めており、この夏には開始し、必要なものについては、全ての事業の検証の終わりを待つことなく、順次、実施内容の変更・修正などを実行していくつもりです」
―6月定例会の一般質問で「ゆとりの森を巡って、綾瀬市にも働きかける」旨の答弁もありました。広域連携についてのお考えをお聞かせください。
「広域連携は、大規模な自然災害や本格的な人口減少時代の到来が予想される中、単独の自治体では解決が難しい共通の課題について、連携して取り組むことで解決することができ、それぞれの市民の生活環境や利便性が向上したりすることを狙って取り組むものだと考えています。私は、その必要性は非常に大きいと感じ、市長就任後、速やかに近隣自治体を含む県内自治体を積極的に訪問し、関係性の構築を図っています。ゆとりの森も、そのような取り組みの一つであり、大和市、綾瀬市の両市の市民にとって、より使いやすい公園にするため連携を図っていくものです」
―本紙読者にメッセージをお願いします。
「一人でも多くの方に、大和市がより住みやすくなったと感じていただくため、皆さまから頂いた声や、これまで業務に携わってきた市職員の思いや考えを聴きながら、市政の舵取りに全力で取り組んでまいります。市民の皆さまにおかれましては、健康で楽しく、幸せな毎日を過ごしていただきたいと願っています。大和市にさらに多くの人が集まり、賑わいと笑顔あふれる『健幸都市』を目指してまいります」
(了)
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