大和税務署長として10月1日から始まる「インボイス制度」の周知に取り組む 藤田 圭助さん 中央在勤 60歳
寄り添って啓発を
○…執務中にも関わらず「よく来てくれましたね」と、歩み寄りながら笑顔で迎えてくれた。大和税務署3階、署長室の壁には歴代署長の名が連なり、自身の名が「第30代」に刻まれていた。「まずは管内の実情を把握し、自治体や関係団体へご挨拶に伺うところから」。昨年度まで福島県の喜多方税務署で署長を務めた経験を活かし、大和税務署でも「納税者の利便性向上に尽力していきたい」と前を向く。
○…1982年に東京国税局へ入局。税務大学校を卒業してから、その道一筋で今年42年目を迎えた。調査で日本各地へ出張することが多く、時には東北や近畿へ単身赴任をすることも。「これまでの41年間でたくさんの経験を積んできた」。新天地での命題を「10月1日から始まるインボイス制度の円滑な導入」と捉える。そのためにも「署員が一丸となり、寄り添って相談に乗ることが大切」と引き締めた。
○…酪農が盛んな栃木県黒磯市(現・那須塩原市)で生まれた。「牛乳の生産は本州で一番。よく牛乳は飲んでました」と笑う。広大な自然を眺めながら、やんちゃな川遊びをしたことは良い思い出だ。中学・高校ではバスケットボールに打ち込み、レギュラーとして県大会に出場した。「中学の同級生とは、今でも一緒にゴルフをする仲なんですよ」と、故郷のゴルフ場へ足を運ぶこともしばしばあるそうだ。
○…取材中に専門用語が出ると、その都度、ていねいに説明をしてくれた。休暇の楽しみはこれまで支えてきてくれた妻との旅行。「箱根や新潟の月岡温泉が特にお気に入り」。その土地の温泉や名酒で日ごろの疲れを癒す。今までの旅行歴を尋ねると「唯一、泊まっていないのは島根県」。47都道府県制覇への楽しみを明かした。
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