大和市は、物価高騰の影響を受けている市民や市内事業者の支援を目的に、スマートフォンなどを使って利用できる「デジタル版プレミアム付商品券」を初めて発行する。市内在住者と市内の店舗が対象の事業で、商品券の申し込みは2024年10月中旬ごろからを予定している。
デジタル版の商品券は、市内の消費喚起や地域経済の活性化などを目的に発行される。国の臨時交付金を活用して行われ、事業費の1億7700万円を盛り込んだ補正予算案が、開会中の市議会定例会に上程された。
市産業活性課によると、大和市では新型コロナウイルス対策の一環として発行された20・21年度の「にぎわい大和プレミアム商品券」など過去4回にわたりプレミアム付商品券を発行しているが、いずれも紙の商品券だった。
スマートフォンなどから使用できるペーパーレスの商品券は今回が初めてといい、同課担当者は「紙より経費が抑えられることや、スマートフォンが普及したため」と説明する。
プレミアム率は、大和市では過去最大の50%。7500円分の買い物ができる商品券を一口5千円で販売する。一人最大4口まで購入でき、市では5万7千口を想定して準備を進めている。
商品券は市内在住者と市内の店舗が対象。今年9月初旬〜10月中旬ごろまで参加店舗を募集し、商品券の事前申込みは10月中旬〜12月中旬ごろを予定。商品券の利用期間は12月中旬〜来年2月中旬ごろとなる見通しだ。
スマホ操作の説明会も予定
5月29日の記者会見で古谷田力市長は「多くの市民に利用していただき、暮らしの支えにしてもらえたら」と話した。同課担当者は「スマートフォンの使い方や商品券を利用するためのアプリの操作などをご説明する機会を積極的に設けたい」と話している。
問い合わせは市産業活性課【電話】046・260・5134。