お盆を前に、今年7月末日時点での救急出動件数が昨年同時期より68件多い8274件で、過去最多を更新したことが分かった。市消防では、救急車の適正利用や電話相談窓口の利用を呼びかけている。
市消防によると、2014年の1年間の出動件数は1万553件だったが、18年には1897件増の1万2450件に。19〜21年は新型コロナウイルスの感染拡大による「受診控え」もあり減少に転じたが、22〜23年には新型コロナが「5類」に移行したことなどが影響し、21年よりも約3千件増加。2年連続で過去最多を更新した。
出動件数増加の背景には社会の高齢化がある。担当者は「高齢者は複数の病気を患う場合も多く、慢性化や重篤化しやすい。これが救急出動の増加につながっているのでは」と分析。65歳以上の高齢者の搬送件数は20〜23年が1年間で5840件、5793件、6939件、7258件と増加傾向にある。
一方、毎年の猛暑で熱中症の搬送も増えている。19年から24年のそれぞれ7月末時点で比較すると、今年はすべての世代をあわせた搬送件数は最多となる86件に上る。
市消防では残暑厳しい8月後半にかけて救急出動件数の増加が懸念されることから、体調管理の徹底や救急車の適正利用を呼びかける。担当者は、適正利用にむけ「救急車を呼ぼうか迷った際は、けがや病気について相談できる『やまと24時間健康相談』の利用も検討を」と話している。
■やまと24時間健康相談【フリーダイヤル】0120・244・810(365日24時間対応、大和市民対象)
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