市長と小中学生が対話する試み「未来のやまと こどもミーティング」が3日、市役所で初めて開かれた。新総合計画に子どもたちの声を反映させようと企画され、この日は市内の小学生たちが大和への思いを語った。
3日に行われた初回には、北部地域の小学校に通う児童29人が出席した。事前に準備してきた「大和の良い所、良くない所」「いいね!と言われるまちになるために必要なこと」を一人ずつ発表し、古谷田力市長が感想を伝えていった。
大和の「良い所」では「(シリウスなど)公共施設が充実している」「駅が多くスーパーやコンビニが多い」「(泉の森、ゆとりの森をはじめ)緑が多い」など、地域性や生活の利便性を評価する声が多かった。
一方、「良くない所」では「不審者が多い」「ゴミのポイ捨てをよく見る」「自然豊かな分(フンなどの)鳥害がある」など体感治安の改善を求める声が目立った。
「必要なこと」として児童からは「ゲーム感覚でごみ拾いを行う企画を立ち上げてみては」という意見が挙がり、古谷田市長は「とても良いアイデアだと思う。さっそく実現に向けて前向きに検討する」と約束した。
参加した廣部美結さん(聖セシリア小6年)は「親や友人から聞き取りをするなどして、時間をかけて準備した。市長に伝える機会は初めてで、貴重な経験になった」と振り返った。母の朋美さんは「市長が一人ひとりにフィードバックをしてくれて、ありがたかった。これから選挙権を持つ子どもたちの未来につながる機会になったと思う」と話した。
古谷田市長は「子どもたちの忖度ない素直な意見が胸に刺さった。貴重な声として市政に反映したい」と話した。
小学生たちの発表内容は記録され、今後、来年度から始まる新しい総合計画の策定に生かされるという。
18日には、市内の中学生を対象にしたこどもミーティングも予定されている。