消防救助活動の技術を競う「第52回全国消防救助技術大会」が8月23日に千葉県市原市の千葉県消防学校などで開催され、「障害突破」の種目で大和市消防本部チームが2位に入賞した。同市消防によると、同種目での全国大会出場は7年ぶり13回目で、上位入賞は15年ぶりという。
大和市チームが2位に入った「障害突破」は、5人が連携して「乗り越える」「登る」「渡る」「降りる」「濃煙を通過する」の基本動作で5つの障害を突破し、その技術とスピードを競う種目。安全と正確さが減点方式で審査され、ミスなく早く突破したチームが上位に入る。
全国大会には、地方大会を勝ち抜いた22チームが出場し、大和市チームは今年7月に26チームが出場した関東大会で、全国出場枠としては最下位の8位に入り神奈川県勢で唯一、全国の切符を手にした。関東大会と同様に消防副士長の樗沢和人さん(30)、山手和樹さん(28)、高野龍之介さん(28)、柴田爽生さん(27)、消防士の佐々木翔慎さん(26)の5人が出場した。
関東から躍進
大会本番ではスピードを落とすことなく全員が減点なしの満点でコースを走破。3位の千葉市消防局に1・2秒差をつける90・8秒で2位に入賞した。1位の成田市とは0・4秒差、関東大会からは5・2秒タイムを縮めた。
チームリーダーを務めた樗沢さんは、「関東でレベルの高さを感じた。減点を恐れずにスピードを出すことを意識して競技に挑んだ。目標は日本一だったがミスなく2位に入れてよかった。市民の皆さんが『安心して暮らせる』と思えるきっかけになってくれれば」と話した。
5人は8月30日に市役所を訪れ、古谷田力市長に結果を報告した。