キックボクシングの日本一を目指す「父子鷹」が深見台にいる。現・WMC日本スーパーバンタム級チャンピオンの佐野佑馬さん(27)と父の貴則さん(60)だ。
佑馬さんは、貴則さんが師範を務めるキックボクシングジム「創心會」(深見台)で週に5日ほどトレーニングを積み、月曜日と木曜日には、光丘中学校の武道場で地域の子どもたちに指導もしている。日中は大和市内の葬儀社「平田葬祭」で勤務する”社会人ファイター”だ。
アマチュア選手として活躍していた貴則さんの影響で、5歳の時に競技を始めた。貴則さんに師事しながら徐々に頭角を現し、20歳でプロデビュー。通算戦績は16戦9勝7敗3KO。スーパーバンタム級の王者として今年11月10日、後楽園ホールで行われる「KICKBOXING JAPAN CUP2024」に出場を予定している。
初開催となる同大会には、各階級の王者ら8人がトーナメント戦でしのぎを削る。「強い選手ばかりの大会。まずは一勝したい」と佑馬さん。貴則さんは「(佑馬さんは)キックが武器のサウスポー。運も持っている選手なので、期待したい」と話した。
同大会は10日に一回戦、12月30日に準決勝と決勝を行う。父子の当面の目標は「大和に良い報告を持ち帰ること」だ。