100回目を迎えた「市立図書館映画上映会」の責任者を務める 中山 沙穂さん 大和南在勤 31歳
果てない世界 共有したい
○…9月12日、シリウス1階のサブホールは、どこの施設にも見劣りしない「映画館」になった。第100回「市立図書館映画上映会」には、定員いっぱいの200人が来場。スクリーンに映される作品に観客は釘付けとなった。音にもこだわった。「場面に応じて音量を変えてもらったり。音響スタッフの方に感謝」。上映会の責任者として「ほっとしている」と充実した表情だ。
○…福田に生まれ、兄と妹3人のにぎやかな家庭で育った。読書好きの父の影響で、小学生のころから近所の図書館に通った。下福田小学校の図書室にある本のほとんどは「4年生までには読み終えていた」という。なかでも児童書が好きだった。「小説の世界は無限に広がる。そこで想像を膨らますことが楽しく、うれしかった」
○…そんな文学少女が映画を好きになったのも、父の影響だった。高校生の時、友人と映画を観に行った。その日のことを話すと、父が色々な作品を薦めてくれた。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ターミネーター』…。タイトルこそ知っていたが、観たことのない映画の数々。そこには「想像を超える世界が果てなく続いていた」。その後、21歳で渋谷図書館に勤務し2019年、シリウスに着任した。本に囲まれ仕事をする中、上映会に携わったことに縁を感じている。
○…趣味を尋ねると「本と映画」ときっぱり。小説や実用書は年に100冊以上。一方、「先日、母と映画館に行った時は、ランチを挟んで2作品観た」とうれしそうだ。「映画を多くの人に楽しんでほしい」と現在、身体が不自由な人に配慮した「バリアフリー上映会」を企画中。「果てない世界を皆で共有したいから」。そんな思いで走り続けている。
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