子育て支援所「たっちandはーと」の開所に尽力した 永井 圭子さん つきみ野在住 60歳
親子に寄り添い続ける
○…親だけに子育てを負わせず、地域の大人たちで支えていく仕組みが必要だと「ファミリーサポート」を大和市で立ち上げ、運営を続けている。立ち上げ当時は「保育園が少なく、預けられるのは教師や看護師など一部の人だけだった」。それから20年、支援員は100人以上に。「皆で石橋を叩きながら、一つずつ必要なものを作ってきた」と振り返る。今年10月、触れ合いを通じて子どもとの愛着を深めるを「タッチ・プログラム」を広めるため、新たな拠点の開所に尽力した。
○…都内錦糸町の生まれ。「助け合い精神」を大事にする下町育ちの母と、日系人の父方の祖母から強く影響を受けた。小学生の頃見たアメリカ映画で、4〜5人の子どもたちを里親として引き取る夫婦の姿に「こんな人たちがいるんだ。自分もやってみたい」と思った。大学時代は養護施設の子どもに勉強を教えるなどボランティアに精を出したが、就職後は疎遠に。結婚を機に移り住んだ大和で、近所のママ友に誘われ「軽い気持ちで入った」生協で子育てサロンを企画するなどのめり込んでいった。「学生時代の思いが呼び戻された。皆で動いて、誰かのために何かやるということが好きみたい」。
○…旅行好きの夫に、独立して仕事に励む娘2人。自身は「誰かに誘われないと、活動ばかり」と苦笑い。最近は友人に誘われ、チャリティランへの参加が息抜き。鎌倉の山岳を走りながら緑に癒されている。「チャリティとしてやると一層やる気が出る」と笑う。
○…長年の活動を通じて感じているのは、話を聞いてほしい、子育てに寄り添ってほしい人が多くいること。「じっくりと親御さんの話に耳を傾けられたら」。子育て家庭を手助けしたい思いは尽きない。
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