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「城山桜まつり」改めチャリティイベントを開く 笠間 功治さん 綾瀬市早川在住 37歳

公開:2011年3月25日

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仲間愛と郷土愛の心芯

 ○…「状況を見て、やれることをやろう」。それが41人の出した答えだった。綾瀬市内事業所の若手で結成された商工会青年部の部長。花火大会と並んで毎年全力で挑む2大イベントの桜まつりを、自粛すべきか否か。異例の臨時役員会まで開き話し合った。メディアに流れる被災地のことを思うと自分たちは楽しんでもいいのか。被災地のためになることや、子どもたちの不安を少しでも軽減すること、中止イベントの続く中で市民に日常の楽しみを提供したいこと。「賛否あるかもしれないけれど、全員で決めました」

 ○…生まれ育った綾瀬の街。就職を機に関東圏を転々とした7年を経て、実家の不動産業を手伝うことを決めた。戻ってきた時の安堵感を思い出し「もう、ここ以外には無いです」。すぐに青年部にも入部し、同じ志を持つ今の仲間たちに出会った。会社経営や地域活性、活動から生み出された誰かの笑顔にほっこりする気持ち。「すごく感謝していますよ、本当に」。指先に目を向け、真面目に、少し微笑んで、ここにはいないメンバーを思った。

 ○…仕事や活動の合間をぬって、早園小学校体育館で地域の子どもたちに剣道を教えている。小学校から大学まで、ずっと続けてきた剣道。「勝敗じゃなくて、努力を続けるのが剣道なんです」。打って反省、打たれて感謝。絶えず精進していくことで、悔しさや喜びも全て自分の糧になるところがおもしろい。初めて竹刀を握った教室で、今度は自分が教える側に立つ。

 ○…ピンチを超えて、結束を強めていく仲間。新しい意見を出し、企画をぶつけあって、時には夜明けまで話し合うこともある。全員が真剣に、熱くなっているからそうなれる。「本当にありがたい。協力や団結で全員が同じ方向を見ていられる」。地元を愛す人間として、家を失った人や、昔から住む場所を離れなければならない人のために「できることをやりたい」
 

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