神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

上郷在住松尾喬之さん 五行に紡ぐ詩の世界 あす20日から文化会館で個展

社会

公開:2012年10月19日

  • X
  • LINE
  • hatena
初の個展を開く松尾さん
初の個展を開く松尾さん

 風邪による高熱が原因で5歳の時に両耳の聴力を失った松尾喬之さん(上郷在住・70)が、五行という制限の中で自身の思いを表現した「五行詩」を紹介する個展「五行の詩(うた)まつお・たかし展」を開く。あす20日(土)から24日(水)までで、会場は海老名市文化会館3階の多目的室。時間は午前10時から午後4時。入場無料。

書き下ろし25編含む35作品

 小学生のころから詩を書き始めた。以後50年にわたり年に1編のペースで思いを綴ってきたが、定年を迎え、新たな挑戦を模索。出会ったのが「五行詩」だった。

 「小説は膨大な文字量が必要であり、俳句や短歌はセンスがなく、自分には不向きと感じていた。五行の詩なら、童心のままを表現できるのでは」。当時をそう振り返る。

 作品は少年時代の思い出から、20歳のころ日本中を巡った経験、さらに現在までの長い人生の中で見てきたことや、感じたことを独特の言葉やリズムに乗せて表現するのが特長。「言葉の並べ替えはゲームと一緒。上手くはまるとうれしい」と五行詩の魅力を話す。

 新たなスタートから10年が経ち、古希を迎えた今年2月、青春時代を過ごした都内のろう学校が閉校になることを知った。これをひとつの節目と考え、これまで書きためた作品の中から64編を収録した詩集「歩いてきた道遠い道」を刊行した。

「障がい者偏見への反骨心」

 「聴覚障がい者は文章力が弱いという偏見がある。決してそんなことはないということを知って欲しい」。詩集の制作には世間の偏見への強い対抗心があった。

「多くの人に知ってほしい」

 完成した詩集は市内の小・中学校や図書館に寄贈したが図書館では「郷土資料扱い」となった。そのため、貸出ができず自身の思いを綴った詩集が人の目に触れる機会が少ないことを知り、「もっと多くの人に五行詩の存在を知ってもらいたい」と個展の開催を決意。今回の個展では詩集から10編と新たに書き下ろした25編を紹介する。

 「高齢者や障がい者を元気づけたい。是非多くの人に足を運んでいただき、詩の感想を聞かせて欲しい」と話している。
 




展示される35作品の中のひとつ
展示される35作品の中のひとつ

緑のある暮らしをサポート

剪定・刈込・伐採など植木のお手入れ承ります!

https://ueki-ya.com/

<PR>

海老名・座間・綾瀬版のトップニュース最新6

プール跡地を遊び場に

座間市栗原中央

プール跡地を遊び場に

YELLパークが開園

4月25日

魅力あふれる「バラ庭園」

綾瀬市光綾公園

魅力あふれる「バラ庭園」

5月1日正午にオープン

4月25日

「遊びの森」未来へ

綾瀬市深谷中

「遊びの森」未来へ

7月にもリニューアル

4月18日

スカッシュで全国制覇

Squash Magic所属馬場律英さん

スカッシュで全国制覇

U11に続き2年ぶり

4月18日

恩師に感謝、楽団結成

恩師に感謝、楽団結成

綾瀬中学校のOBら

4月11日

河川敷に広場整備へ

海老名市河原口

河川敷に広場整備へ

30日まで、市民の意見募る

4月11日

至高の休日スタイル 

神奈川・東京の注文住宅専門会社「RayCraft (加藤工務店)」

https://kato-koumuten.com/

恐竜パーク

イベント情報はHPから

https://www.ayase-bunka.com/event/38566/

<PR>

あっとほーむデスク

海老名・座間・綾瀬版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook