2013年を飾る企画として本紙では内野優海老名市長に特別インタビューを行った。この中で市長は今年を「まちづくりの正念場」と位置付け、「必要性」と「将来性」をキーワードとし事業を展開する考えを示した。
――まずは昨年1年をお振り返りください。
昨年に限らず、常に市民の皆様が「海老名に住んでよかった」と思ってもらえるようなまちづくりを心掛けています。
その中の一つとして、昨年は、庁舎1階をリニューアルし、ワンストップで窓口サービスを受けられるようにしたことで、市役所の利便性を向上させました。 また、災害に強いまちづくりを目指し、食糧や仮設テントなどを備蓄した大型防災備蓄倉庫の整備や、災害時の被災状況を迅速に把握できる防災カメラの設置など、防災機能の強化を進めた年となりました。
――東日本大震災以降、地域防災を再考する動きがあります。改めて海老名市の取り組みをお聞かせください。
防災設備等の整備に加え、海老名市医師会や薬剤師会に協力していただき、災害時医療体制の強化や医薬品備蓄システムの構築などを進めています。
なお、今年2月には、災害時に緊急車両や非常用発電機に使用するための燃料を備蓄する、消防署出張所が運用を開始します。
――「ららぽーと」の出店計画が明らかになるなど、海老名駅西口エリアの開発に注目が集まっています。事業の進捗具合などをお聞かせください。
海老名駅西口土地区画整理事業は、海老名駅の東西一体のまちづくりの実現に向け、海老名市が積極的に取り組んでいる事業です。
地権者で構成される土地区画整理組合が、今年度内に設立されます。事業用地内の商業施設誘致予定の区域においては、まちの核となるよう、にぎわいのある施設を検討しています。
組合設立後、今年の春ごろに着工する予定で、事業の完了は平成27年度末を目指しています。
――西口開発に伴い、西口側の自由通路整備についてお聞かせください。
海老名駅自由通路は海老名駅周辺の将来のまちづくりを見据え、駅の東西間を結ぶ安全で快適な歩行者空間の形成を目指しており、これまでは主に東側を整備してきました。
これから、西口土地区画整理事業の進捗に合わせ、西側への延伸を図っていきます。自由通路が完成することで、駅周辺地区での回遊性が向上し、より一層、にぎわいと活力のあるまちになると考えています。
――来年度予算の見通しについてお聞かせください。
現在、平成25年度予算の編成作業を行っている最中です。長引く景気低迷の影響により市税収入は減少する一方、社会保障費は増加しています。
この中で、都市基盤整備を推進している本市は、まさに「まちづくりの正念場」を迎えています。このため、「今、何が必要なのか」そして「将来の海老名市のために、今何をすべきか」という視点から、各事業の必要性や費用対効果を見極めて予算を編成しています。
――25年度、目玉となる事業や政策についてお聞かせください。
平成25年度は本市のさらなる発展を目指した第四次総合計画の後期基本計画のスタートの年となります。将来都市像である「快適に暮らす 魅力あふれるまち 海老名」の実現に向け、各種事業を実施していきます。
主な事業としては、前述の海老名駅西口土地区画整理事業および駅間部の自由通路整備事業があります。このほか、今年3月に完成する「えびな市民活動センター・交流館」に隣接し、プールや温浴施設、トレーニング室などを備え、災害時に補完避難所予定施設として機能する、「レクリエーション館」を建設します。また、「交流館」を活用し、行政に発言できる人材の育成を目的とした各種講座を開催する、「(仮称)えびな市民大学」の創設に向けた準備を進めます。
――最後に市長の抱負と市民の皆様へメッセージをお願いいたします。
「元気なまち」は、子どもから高齢者までが元気に暮らせるまちだと考えます。今年も、海老名市が「元気なまち」として、さらに発展するよう、全力で取り組んでまいります。
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