東京と千葉の中小企業が連携し世界初となる商業深海探査機の開発を進めているプロジェクトでリーダーを務める杉野行雄氏を招いた講演会が2月21日(木)にオークラフロンティアホテル横の海老名市民ギャラリー内で企画されている。海老名、綾瀬、座間、大和の「ものづくり企業」が集う「県央ものづくり交流会」の一環で一般市民にも公開される。
「大阪が宇宙なら、東京は『地球の宇宙』ともいえる深海だ」――。
大阪の町工場が開発し話題となった小型人工衛星「まいど1号」に刺激を受け、東京と千葉の町工場4社が立ち上がった。
技術力を集結し、水深8000mの深海で海底の様子を撮影し、その泥を採取する深海探査機「江戸っ子1号」を開発するプロジェクト。この旗振り役を務めるのが杉野氏だ。
深海は、「レアメタル」と呼ばれる希少金属を含む鉱物資源や微生物が豊富だといわれる。しかし各国とも未着手で市場は未形成だ。そこにビジネスチャンスを見出した。民間、それも中小企業が探査製品を開発するのは、世界に例がないという。
プロジェクトは2011年からスタート。昨秋には試作機が完成し、江の島沖で実験を行った。一部に不具合が生じ失敗に終わったが、8000mの海底を目指し改良を加える作業を進めている。
下請けからの脱却
挑戦の背景には「下請体質脱却」というテーマがある。杉野氏らの独自性に富んだ取り組みが町工場の「生き残るひとつの道」として注目を集めている。21日の講演では「『江戸っ子1号』に賭けた夢」をテーマに挑戦秘話などを話す。時間は午後4時から5時30分まで。
45の企業が自社製品PR
杉野氏が講演する「県央ものづくり交流会」は県央地域が抱える技術力を発信する場として海老名市が主導する形で10年度から始まった。昨年も商品の受発注や共同開発・研究につながるなど成果を上げている。
今回は過去最多の45社が出展を予定。海老名からは13社が出展し、自社製品や技術をPRする。時間は午前10時から午後5時30分まで。入場無料。問合せは市商工課【電話】046・235・4843へ。
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