海老名・座間・綾瀬版
公開:2014年1月31日
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海老名市消防本部はこのほど、昨年1年間の救急概要をまとめ、救急出場件数と搬送人員数が過去最多となったと発表した。入院を必要としない「軽症者」への対応数が増えていることと、65歳以上の高齢者の搬送件数が増えたことが主な要因と分析としている。
消防総務課によると2009年以降、救急出場件数は増加傾向にあるという。5年前に比べ、昨年は1038件増えており、近年では稼働している4つの隊が全て出動しているケースも多い。
「軽症者搬送」と「高齢者搬送」。増加要因として考えられるのはこの2つだ。搬送先の医療機関を受診後、その日のうちに帰宅できる「軽症患者」の搬送数は昨年3235人で、全搬送者数の54・9%を占める。
また高齢者については核家族化が進んでいることも大きく起因していると分析している。
以前は高齢者が体調を崩した場合、同居家族が医療機関に搬送していたが、高齢者のみの世帯の場合、救急車の出動を要請せざるを得ない。さらに近年は熱中症症状で搬送される高齢者が大幅に増えていることも特徴的だ。
昨年1年間の高齢者の搬送数は5891人。全搬送者数の46・5%を占めた。前年に比べると9・3%増加している状況で、全体の前年比増加率が7・6%だったことからも、この世代の搬送件数増加が過去最多の救急件数に大きく起因したことがうかがえる。
市消防本部では「救急車は大けがや心疾患などで緊急に必要とする人に利用してもらうため、要請前に冷静な状況判断をお願いしたい。今まで以上に救急車の適正利用を呼び掛けていきたい」としている。
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