市民団体「まちスタ」の代表を務める 鈴木 輝彦さん 望地在住 26歳
未来へ向けて信念貫く
○…海老名駅西口から(株)リコーへつづく道の工事現場の仮囲いに市内の寺社や風景など100枚を超える写真を展示するイベントを企画した「まちスタ」の代表。歩く人が立ち止まり「ここ知ってるわ」「きれいね」と笑顔にさせる写真はどこか心をホッとさせる。飾られている写真は「好きな海老名」をテーマに老若男女問わず、だれでも参加ができることに意味がある。「海老名のまちは急激な成長を見せています。それに伴った『人財』の成長が今後必要になる」。まっすぐな表情で情熱を口に出す。
○…「まちスタ」を結成したのは1年ほど前。20歳代半ばから30歳代前半の仲間でまちの成長について語り合う。建築関係やシステムエンジニアなど、多業種の観点を持ちながら「未来」を描き出す。3月には初めてのイベントを実施。市内を巡り、写真に収め展示する企画は「えびなピクト」と題した。写真の展示は5月17日までで、期間中も募集を続け目標は666枚。「ひとりでも多くの方が参加して、住んでいるまちのことを考えるきっかけになれば」
○…春夏秋冬、季節の野菜や果物を栽培する望地の実家で農作業を手伝ううちに、「農業はひとりでは出来ない」と学んだことがきっかけに一つの信念が生まれた。年齢や立場に限らず、役目を与えられる農作業は社会の在り方と同様であること。「一人ひとりに存在する意味がある。みんなが協同で作り出すことができれば素敵な社会へ発展を遂げる」と持論を展開する。
○…全国で進む少子高齢化や資源の枯渇は日本の将来を考える上で欠かせない問題。その社会を作り出したのも解決するのも「人の存在」にある。活動の中では家族のつながりの大切さを改めて感じた。「今を生きている世代として、将来と次世代を見据えた成長を今からしていかなければいけない」。溢れ出る若い力と高ぶる情熱が伝染して人の心を動かしていくのだろう。
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