海老名市内に暮らし、有馬高校に通う竹友あつきさん(17)が4月16日に、アルバム「17歳」を携えて、ユニバーサル・ミュージックからプロデビューした。7月までビナウォーク内でストリートライブを開催しており、次回は6月8日(日)に行う予定。
竹友さんは自身で作詞、作曲を行うシンガーソングライターだ。物心ついた頃から自作のメロディーを口ずさんでいたほどの音楽好きで、海西中学校では吹奏楽部に所属し、有馬高校でも軽音楽部に所属している。本格的に曲作りを始めたのは中学2年の頃。当時抱えていた悩みを歌詞にぶつけることで、悩みを消化するようになった。
憧れの人に直談判
転機は2012年の3月に訪れた。中学を卒業し、頭の中に溢れていた曲を聴いてもらえたらと、竹友さん自身がファンで、HYや高橋優などを手掛けた音楽プロデューサー・浅田信一さんにツイッター上でメッセージを送った。「だめもとだった」が、浅田さんから「曲が形になったら聴かせてよ」と返信をもらった。
半年後、創作した曲を浅田さんに送った。未来への不安や社会に対する無力感など、若者の多くが抱える悩みを鋭く描いた歌詞とポップなメロディーに惚れ込んだ浅田さんは「高校生のうちにデビューさせるから」とアドバイスを開始。曲を作ってはライブハウスで発表するなど下積みを重ね、1年半でプロの世界まで漕ぎ着けた。
「僕はその時々の気持ちを飾らずに歌っている。17歳を経験したことのある方全てに共感してもらえると思うので、ぜひ多くの方に聴いてほしい」と渾身の作品をアピールした。
地元海老名から応援の声も
「まずは海老名の人に聴いてもらいたい」という想いから、5月からビナウォーク5番館2階でストリートライブを始めた。5月23日のライブでは、世代や性別を問わず多くの人が足を止め、竹友さんのメッセージに耳を傾けた。ライブは7月まで定期的に行われ、今後は▼6月8日(日)午後2時から▼6月18日(水)午後5時から▼7月5日(土)午後5時から▼7月25日(金)午後5時から予定されている。観覧無料。
ビナウォーク1番館3階のCDショップ「新星堂」には、特設コーナーが設けられており、竹友さんへの応援メッセージを自由に書き込める「応援ノート」も設置されている。書き込みがいっぱいになったら本人に手渡す予定で、店長の鈴木良嗣さんは「海老名から誕生したアーティストの背中を押すことが少しでもできれば」と熱を込めた。
有馬高校軽音楽部部長の芥川レイさん(3年)は「部活では同じバンドで活動していたので、一緒に演奏する機会が減ったのは少し寂しいが、デビューは本当に嬉しく思う」と仲間の快挙を喜んだ。「昔、作った曲を聴かせてもらったときに『この人はすごい』と直感で感じていた」という小林祐佳さん(3年)は「デビューに関しては驚きと『やっぱりな』という気持ちが半々くらい」と話すなど、才能に気づいていた友人も。顧問の佐藤泰教諭は「普通の高校生の日常が素直に描かれている曲ばかりなので、ぜひ聴いてほしい」と話している。
また、母の貴子さんは「海老名は『いきものがかり』で盛り上がっているが、それに続くようなシンガーソングライターになってほしい」とエールを送った。
![]() 新星堂の特設コーナー
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