「中村屋」と聞くと、東柏ケ谷に工場を構える菓子パンなどでおなじみの「新宿中村屋」を思い浮かべる人も多い。一方、ラーメン好きの間で「中村屋」といえば、もちろんこの人、店主の中村栄利氏。そんな、地元ゆかりの奇才が海外から帰国しているとの一報を受け、話しを聞いてみた―。
才能支える「味」「技」
中村氏は地元・有馬高校出身。15年前に大和市高座渋谷で「麺処中村屋」をオープン。テレビや専門雑誌などで注目を集めいつしか「天才」と呼ばれるように。
当時、その称賛の理由のひとつとなっていたのが、他のラーメン店での修行歴が全く無い点。アメリカに留学していた頃、趣味で作っていたスープが友人から大好評を得たことを機に、そこに情熱を注ぎ「ラーメン」への道を見出した。
「味」の評判と共に、その名を轟かせた「技」といえば、腕を大きく振り上げ、湯切りする”天空落とし”。「あれはパフォーマンスではなくて、ただ早く湯きりしたかっただけなんですけどね」と笑って答える。
開店当時は失敗も
大和での開店当初、真っ先に紹介したのはタウンニュース。利用者がズラリと並んだが「自分がまだまだ未熟で来店頂いた全てのお客様に美味しい料理を提供できなかった。本当に苦い思い出です」と当時の失敗に思わず顔をしかめる。
米国でラーメン普及を
それから十数年の年月を経て、現在、直接経営にタッチしているのは市内・中央にある「海老名店」のみ。 しかも中村氏本人は、この海老名店を信頼のおける店長に一任し、渡米。「家族での外食先などに利用される『ラーメン』は子どもの頃のご褒美。そんな幸せを運ぶ『ラーメン』を広めよう」と、コンサルティング活動などを展開。文字通り「味の伝道師」として八面六臂の活躍をみせ、アメリカでは現在ラーメンブームが到来している状況だという。
文化発信に一役
今回、久しぶりの凱旋となった中村氏。「厚木で生まれ、有馬高校出身ということもあり、あの田んぼ道は趣き深い。自分の活動もそうだが、海老名店を通して、日本のカルチャーを発信していければ」と情熱を込めて展望を語ってくれた。
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