体操の元日本代表選手で、現在は市内で後輩の育成に力を入れる 小林 研也さん 中央在勤 31歳
心に残る指導者に
○…「お待たせしました」。子どもたちに囲まれ、爽やかな笑顔で取材場所に現れたのは、日本屈指のトップアスリート。今年3月に長年の競技生活に区切りをつけ、4月から市内中央の「コナミスポーツクラブ海老名」で指導者として働き、先日行われた海老名市内の朝のラジオ体操でもインストラクターを務めるなど、地域に溶け込んで活躍中。「子どもたちの笑顔に励まされ、社会人1年目として奮闘しています」と語る。
○…体操のコーチだった親の影響で6歳から競技を始め、学生時代は体操に全てを注ぎ込んだ。大学卒業後は、多くの日本代表選手が所属する「コナミスポーツクラブ」に進むも、なかなか結果を出せずに悩んだという。「多くの選手が10代や20歳代前半で世界選手権に出場する中、僕は26歳が初出場でした」。努力すること、コツコツやることは「当たり前」。そんな真摯な姿勢が20代後半で実を結び、ナショナルチームの主将を務め、世界選手権で男子団体を銀メダルに導いた。「つらいこともあったけれど、体操のおかげで貴重な出会いや経験が出来ました。今となっては全部が宝物です」と微笑む。
○…「趣味は?」と言うと、しばらく考え込み、「好きなのはゴルフ」とぽつり。「趣味は、人よりも出来ることじゃないとだめ。まだ胸を張って言えるレベルじゃない」ときっぱり語る様子から、アスリートとしての心意気が伺える。「やるとなったら何事も本気。早くゴルフも”趣味”にしたいですね」と白い歯を見せた。
○…これからの目標は、教え子が大人になったときに心に残るような存在になることだという。「僕自身、競技を通じて多くの人に影響を受けたので、僕も子どもたちに”コーチの言ってたことはプラスだな”って感じてもらいたい。指導者としてはまだまだ勉強中なので、子どもたちと一緒に成長していけたら」。世界の舞台での経験を、後の世代に伝えていく。
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