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口腔外科医のお口コラム【2】 お口のケガ お口のできもの親知らず 顎の痛みに対応 取材協力/(公)日本口腔外科学会認定 口腔外科専門医 海老名歯科口腔外科クリニック
東京医科歯科大学や海老名総合病院歯科口腔外科医長として、長年口腔外科臨床に携わってきた口腔外科専門医・工藤雅範先生に、「親知らず」「口内炎」「顎のいたみ」について話を聞いた。
「親知らずの抜歯」
口腔外科で最も行われている外科治療が親知らずや埋伏歯、過剰歯の抜歯です。現在まで難症例を含む数千もの口腔外科手術で培った臨床経験を活かし、徹底した院内感染対策で、様々な手術に対応できる様に医院体制を整えています。抜歯前に親知らずの状態や神経との位置関係を精密に検査する必要があります。当院では3次元撮影で様々な角度から診断可能な歯科用CTを導入。的確な診断を行っています。
お口のできものにも
ただの口内炎と思っていたものが実は、口腔がんということも稀ではありません。口内炎は通常2週間程度で治癒しますが、なかなか治らない場合は腫瘍の可能性もあり、状況により確定診断のための病理診断が必要です。白斑を呈する疾患には口腔がん、白板症、扁平苔癬などがあり、白板症は前癌病変に区分され、上皮異形性の度合により切除の適応となります。お口のできものに対する確定診断のための口腔病理組織検査や口腔病理細胞診を、当院では、積極的に行っています。
「どんな時、顎関節症なの?」
口を開けた時に指が縦に3本入れば問題ありませんが、「口を開けたり物を噛むと、耳の前が痛い」「音が鳴る」などの症状があれば、顎関節症の可能性があります。顎関節や咀嚼筋に長時間何らかの負荷がかかることも要因です。保存療法として薬物・運動・スプリント療法があり、セルフケアも重要です。歯列を覆う「スプリント」と呼ばれる装置を夜間に装着することで、顎関節や咀嚼筋への負担は軽減し、歯ぎしり・くいしばりの予防にも繋がります。
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