猛烈な風雨で東日本に爪痕を残した「台風19号」。海老名市内でも観測史上2番目となる日降水量256・5mmを記録し、相模川沿岸を中心に大きな被害をもたらした。また、今回初めて実施された「城山ダム」の緊急放流などを受け、市内28カ所の避難所には約5000人が身を寄せた。
台風接近に伴い、市は10月12日午前7時からコミセンなど市内11カ所に避難所を開設。その後、土砂災害警戒区域や相模川の浸水想定区域に対して相次いで「警戒レベル4」となる避難勧告を発令した。また、新たに全小中学校(海老名小を除く)を開放するなど、市民の安全確保策を講じた。
午後3時20分には、城山ダムが午後5時から緊急放流する見込みであると発表したことを受け、浸水想定区域2万4162世帯、5万3666人に対し、避難指示(緊急)を出して避難を呼びかけた。
市によると、市内6地区・約2710戸で停電、避難者数は4942人(コミセン1226人・小中学校3716人)、住宅一部破損は3件、人的被害は0件(避難所での体調不良3件)だった(16日午前11時時点)。
そのほか、河川敷では流木の漂着をはじめ、中野多目的広場では8月に整備したドッグランが冠水し、柵が破損。相模三川公園ではパークゴルフ場やグラウンドのサッカーゴールの設備が損壊するなど大きな被害があった。同園は「浸水した区域では立入禁止措置も継続されており、今のところ復旧の目途は立っていない」と話している。
市は15日、河川の氾濫や土砂崩落により床上浸水の被害を被った姉妹都市・宮城県白石市に職員を派遣。ブルーシート100枚、土のう袋2000枚を寄付した。
![]() 桜の木が倒れた相模国分寺跡
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