任期満了に伴う「海老名市長選挙」が11月10日に投開票され、現職の内野優氏(64)が5万5581票中3万2083票を獲得し、経営コンサルタントの氏家秀太氏(52)とNHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52)の新人2氏を破り、5期目の当選を果たした。投票率は51・04%となり、2015年選挙時よりも0・58ポイントアップした。
市民の選択は「継続」
市内めぐみ町に構えた内野氏の選挙事務所に近隣首長や支援者らが集まる中、午後11時3分、当選確実の報せが入った。数分後に内野氏が姿を見せると大きな拍手と歓声で迎え入れられ、万歳で勝利を祝った。
内野氏は感謝を述べるとともに「市民の50%以上が投票し、その上で信託を得ることができた。自信を持って、示した政策の実現に向けて頑張っていきたい」と抱負を語った。
また、争点の一つとなった”ごみの有料化”については「有料化は前提であるが、市民の方から『ごみ袋の購入が大変だった』などの意見をいただいている。手直しをしながら進めていく」と話した。
11月12日には当選証書付与式が行われ、選挙管理委員会から内野氏に手渡された。
氏家氏「時間足りず」
9月に立候補を表明し、ごみの有料化撤回などを訴えた氏家氏。市内泉に構えた事務所で午後11時に出た開票速報を受け、内野氏との差の開きを見て、肩を落とした。
氏家氏は「組織力を超えたものを作らないと勝てないと思っていたが、それを作るには時間が足りなかった。市民の一人として海老名のために市民活動を通じて役に立ちたい。(市長選に)挑戦したことに後悔はなく、声がかかれば4年後も頑張りたい」と話した。
N国 立花氏「ねらい通り」
告示直前に立候補を表明した立花氏は「海老名をドバイに」をキャッチコピーに、市役所職員の給与2倍やNHK受信料未払いの契約者に年間5万円の助成金給付などの政策を選挙戦で展開。開票所に姿を現し、「目標にしていた10%(供託金没収ライン)には遠かったが、三宅(市議選出馬)の当選は党として成功だった。投票率が上がったのは、自分自身の立候補によって関心が集まった可能性が高い」と振り返った。
市議選宇田川氏がトップ当選6469票を獲得
同日投開票の「海老名市議会議員選挙」は、自民党公認候補の宇田川希氏(46)が6469票を獲得し、トップ当選を果たした。宇田川氏は「今回から自民党公認として臨んだ選挙。史上最多となる票をいただき、身に余る光栄です。責任政党として皆様のご期待に添えるよう、国と県、市の広域連携までしっかりと図り、今後の活動を頑張っていきたい」と選挙戦を振り返った。
新人トップは黒田氏新議員の顔ぶれ決まる
定数22の市議選には26人が立候補し、現職15人と元職1人、新人6人が当選した。新人トップは立憲民主党公認の黒田美保氏(40)で、2602票を獲得。立花氏の市長選出馬により注目された、NHKから国民を守る党公認の三宅紀昭氏は、1403票を獲得し当選した。
市議選の投票率は51・03%(10万8902人中5万5578人投票)で、市長選と同じく前回を上回った。また、18・19歳の有権者にとって、初めての市長・市議選は、2505人中989人(39・48%)が投票した。
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