相模鉄道株式会社は9月10日、相鉄線「海老名駅」の新たな工事スケジュールを策定し、2027年度に完了すると発表した。今年7月に、基礎杭の先端不良で22年度の開業予定が遅れることを公表していた。
基礎杭不良で遅れ
相鉄線「海老名」駅の改良工事は15年4月から始まり、20年4月からは鉄骨架設工事を進め、22年度に完成予定だった。しかし今年3月、ホーム中ほど改札寄りの鉄骨(基礎杭)の高さが設定値よりも低く沈下していることが判明。施工業者(共同企業体代表/東急建設株式会社)による調査の結果、基礎杭の先端に不良が確認された。あわせて杭工事の施工記録に食い違いがあることもわかった。
北口改札を先行
相模鉄道では工事計画の見直しと調整などを行った結果、新たな工事スケジュールを策定し9月10日に発表した。基礎杭の先端不良に対する追加対策工事を21年度から24年度にかけて実施するため、開業時期を当初から5年延期し27年度の工事完了を予定している。
20年9月から小田急線やJR相模線などへの乗り換えで利用されている迂回(うかい)経路については、22年12月に解消される。南口新改札(1階・2階)や連絡通路の供用開始は26年度末を予定している。全ての工事が完了するのは27年度内。
工事が長期化することを踏まえて、横浜駅寄りに新設される北口改札の供用開始を先行し、22年度末に行う。
相模鉄道は「海老名駅をご利用のお客様には長期にわたり大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします」とした。
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