新型コロナワクチンの接種で綾瀬市はこのほど、独自に調査した外国人市民の接種状況をまとめた。行政が在留外国人の接種状況を調査した例はほとんどないとみられ、今後予定される3回目接種の参考となりそうだ。
綾瀬市は、今年4月にスタートした向こう10年の総合計画で、外国人市民が活躍する多文化共生のまちづくりを掲げている。2019年度には外国人向けの情報提供のあり方を定めたガイドラインを独自に策定。医療や保健、防災など5項目を「優先度の高い情報」と位置付けた。
調査では、市が導入した13言語対応の外国語専用コールセンターの利用などから外国人の予約と接種状況を把握した。
綾瀬市内に住む外国人市民の人口割合は県内では愛川町に次ぐ高さの5%で、約4200人。12歳以上の接種対象者は3591人でこのうち81%が12歳から50代で、30代が最も多い。
9月30日時点の予約・接種率は日本人の82%に対し、外国人は76%(2746人)とやや低い割合だが、20〜50代では逆に日本人よりも1〜4%高いことが分かった。市の国際担当者は「予約時の言葉の壁で接種率の低さを心配していたが日本人とほぼ変わらないことがわかった」と安堵(あんど)していた。市は「綾瀬市の外国人への取り組みを周知することで多文化共生のまちづくりにつなげたい」と結果を公表した。
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