綾瀬市の古塩政由市長ら市の幹部が、12月10日から16日にかけて「ブルーリボン」を着用した。市議会12月定例会の議場でも揃ってブルーリボンを着用して拉致問題解決を訴えた。市職員課によると、市長ら幹部による議場でのこうした意思表示は初めて。
10日から16日は法律に定められた「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」で、市はこれに合わせて市役所のロビーでパネル展示を開くなどして啓発活動に取り組んだ。今年はさらに県からの協力依頼も受けて職員に啓発について文書で通知。部局長や課長級以上の職員70人には手作りの「ブルーリボン」を用意して、着用による啓発に取り組んだ。
12月14日の本会議では笠間昇議員が「拉致被害者家族の親世代で健在なのは有本恵子さんのお父様と横田めぐみさんのお母さまのお二人だけ。解決には多くの国民の理解と後押しが必要」と指摘。古塩市長も「拉致問題を風化させないためには啓発活動の継続が重要。今後も活動をしていきたい」と同調した。
国は2002年に帰国した5人を含む17人を北朝鮮当局による拉致被害者として認定している。ほかにも国内での拉致事件や特定失踪者などで拉致の可能性を指摘している。06年には拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律が施行され、国と地方自治体に啓発努力を求めている。
被害者救出に向けて活動する被害者家族会は、被害者の生存と救出を信じる意思表示として「ブルーリボン」の普及に取り組む。リボンの青色は日朝を隔てる日本海と被害者と家族を結ぶ空をイメージしている。
綾瀬市では北朝鮮拉致事件を題材にした映画『めぐみ』を2017年10月に文化会館で上映。12月10日から16日の啓発週間に合わせ市役所1階ロビーで横田めぐみさんと特定失踪者のパネル展を開催している。
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