海老名市河原口の特別養護老人ホーム「さつき」(運営:社会福祉法人ケアネット)では、介護職員の定着について継続的な調査研究を行っている。
介護職員の一年間の離職率の全国平均は15.4%(2018年調査)で、全産業の14.6%よりやや高い。一方で「さつき」は離職率が10%にとどまっていることから、その背景の分析調査を通して業界全体の定着率向上につなげたいと2019年に施設内でチームが発足した。
調査では、施設職員26人に「さつき」で働く理由をアンケート形式で回答を得た。すると回答の結果、「立地」「給与」に次ぎ「人間関係が良好」が理由として挙がったという。
研究チームでは、この調査結果を今年オンライン開催された「かながわ高齢者福祉研究大会」で発表。法人としては初となる優秀賞に輝き、カテゴリー別でも最高得点を得た。
チームでは今後、「職場の人間関係を良好にするためには」とのテーマで研究を続けていくという。
「かながわ高齢者福祉研究大会」は、施設職員による実践や高齢者福祉にかかわる取り組みの発表を通し、県の高齢者福祉の最前線を発信することを目的に、神奈川県社会福祉協議会や老人福祉施設協議会が中心となって毎年実施している。今回は、さつきのほか、特別養護老人ホーム栗原ホーム(社会福祉法人敬心会)、えびな南高齢者施設(社会福祉法人中心会)が優秀賞を受賞した。
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