新型コロナウイルスワクチンの集団接種で綾瀬市は15日、綾瀬市オーエンス文化会館小ホールにある集団接種会場を、7月から市内の商業施設に移設する方針を明らかにした。新会場では県内最大数のノババックス製ワクチンを確保し、接種が鈍化している12歳〜30代の接種にテコ入れしたい考え。
感染拡大が小康状態を保つなか綾瀬市は、高齢者への4回目接種とワクチン接種率が全国的に伸び悩む若年層への接種を推し進めたい考え。あわせて、1年以上続くワクチン接種で集団接種会場として使用してきた文化会館を通常営業に戻すことで、「感染症対策と市民活動再開の両立を図る」(市担当者)とのねらいもある。
集団接種会場の移転先は市北部の商業施設「パワーセンターPAT AYASE」1階。7月1日に開設される同所では、国内で使用できる全4種類のワクチン(ファイザー、モデルナ、ノババックス、小児用ファイザー)を揃え、市民の接種希望に応じる。
当面は、日曜から金曜に60歳以上と基礎疾患のある対象者に4回目接種(モデルナ)を進め、土曜日は時間ごとに、「ファイザーの1・2回目」「ノババックスの1〜3回目」さらに「小児用ファイザーの1・2回目」の接種枠を設ける。
4回目接種のピークが過ぎる頃には、この土曜日枠を平日に拡大することにしている。
市によると、ノババックス製ワクチンは県内最大の2880人分を県から確保した。ノババックス製はメッセンジャーRNA(mRNA/ファイザー、モデルナ)のワクチンよりも副反応が少なく、効果が変わらないという。
こうした対応の背景には、7割以上が接種済みの50代以上と比べ、10代〜30代の接種率(1〜3回目)が5割に満たない現状と、感染が若年層を中心に今もくすぶっている点がある。綾瀬市の古塩政由市長は「ワクチン接種を開始して1年以上が経過し、効果や副反応などが広く周知されてきた。集団接種会場で様々な接種機会を提供することでウィズコロナ時代の感染対策が確立できる」としている。
接種会場が撤去される綾瀬市オーエンス文化会館小ホールは1か月の保守点検を経て、8月から供用が再開される見通し。個別接種は市内約20の医療機関で対応する。
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