座間市は来年4月から、6校ある市立中学校のすべてに新しい制服を導入する。新たな装いはブレザーにグレーを基調としたズボンとスカートで、全校共通のデザインとなる。学校ごとにネクタイとリボンの色を変え、男女別の枠も取り払う。
新しい制服は、「男は詰襟、女はセーラー服」という前時代的な固定概念を払拭する性差のないジェンダーレス仕様とした。ブレザーは左右両開きのボタンに対応し、スラックスとスカートのどちらも選択できる。
現在の中学1年生と2年生は卒業まで今の制服を着用できるが、新しい制服に変えることも容認する。これから中学に進む現在の小学6年生から2年後に入学する小学4年生までは、今の制服をリユースして入学して、卒業まで着用できる。
そのため完全移行は2028年4月とした。
全校共通
さらに上下の制服を全校共通にすることで、需要が高まるリユースが全市に展開できる。ブレーザーの左胸には共通のエンブレムをあしらい、スラックスとスカートは地色に明るいグレーを採用。市の花「ひまわり」を表す黄色と緑色の色調を取り入れた。
ネクタイとリボンには座間の『Z』を、ひまわりの花びらで包むデザインを採用し、エンブレムとボタンにもその図柄を用いた。いずれも郷土愛に繋がる仕様とした。
価格差も解消
新制服の導入は、多様性が社会に浸透し始めた2019年度の中学校校長会で議論が始まり、学校間の価格差や、学校規模の違いによるリユース格差にも焦点をあてた。
21年度には学校長や教職員、保護者、教育委員会事務局の16人で検討委員会を設置。生徒・教職員、保護者へのアンケートを経て、デザインを固めた。購入価格は1着3万4千円前後。現行では女子の制服が2千円ほど割高な点は解消される。
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